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zonbipo「アイニードマイカー(Slowed + Reverb)」

zonbipo「アイニードマイカー(Slowed + Reverb)」

◆作品紹介

かつて天使だった者たちはきっと皆、レーシングカーに乗る。フルバケットシートが翼のようにその背を抱きしめる。村上春樹「ドライブ・マイ・カー」の主人公は、女性の運転する車には独特の緊張が漂うと述べた。「いやに喉が渇いたり、あるいは沈黙を埋めるために、しなくてもいいつまらない話を始めたりする 」と。ところで、喉が渇いたときに雪を頬張ると、かえって渇きは激しくなるのだという。吹雪でホワイトアウトした視界、ハザードランプが滲んで、ブレーキとエンジンの音の隙間で喘ぐように細切れの言葉たちが連なる。喉はカラカラで、もう言葉は継げない、継ぐべき言葉などない。車が走り、止まり、また走り、たまに事故を起こす。(編・青山新)

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