◆作品紹介
読み終えた時、あなたのスマートフォンが鳴る。電話口で、あなたは沢山の人々の歓声を聞くだろう。あなたの近くのスクリーンにオオタニ・ピープルが映る。やつらは、あなたのところにやってくる。スリーアウト、ゲームセット。あなたは終わる。通訳に裏切られようとも記録的なペースでホームランを量産するスターは、我々の理解や定義を超えた凄みを呈している。スターは人類の意識が未明の頃から、人類の滅びの後まで存在するだろう。ぶぉんというスイング音と共に、ふるわれるその圧倒的な力には補償作用がある。補償作用は逆襲する。「憧れるのを、やめましょう」。誰もそのことに気づいていない。あなたはそれに気づく、最初の一人になる。(編・猿場つかさ)