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尼子猩庵「輪切りトンネルの串揚げ」

尼子猩庵「輪切りトンネルの串揚げ」

◆作品紹介

コインパーキングから引き出せない車のメーターが刻む曖昧な時間、山の中を毛虫のように這い回る鯨、頭を下げるたびに聞こえるシャッター音。返事の有無も不明な何通もの手紙が積み重なるほどに、語り手の内面世界と外界の区別はより不安定に混交され、読者の思考にもじわじわと不気味な幻が忍び寄る。「苦髪楽爪」「サファイアのジャム」に続き独自のアウトサイダー狂気小説を追求する作者のanon press三作目。毎回編集作業をするたびにちょっと頭がおかしくなってます。もう勘弁してください!(編・樋口恭介)

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