◆作品紹介
滋味豊かなるミズカマキリはすべての過去とすべての未来を明るく見守る。そうして僕らはゲロくせえ世界に生まれ落ち、ゲロくせえ言葉を話しながら、ミズカマキリに救済を求める。中指、天使の腸、おかずみたいに赤茶けた亀の死骸、「ある日部屋に蚊がいたけれど、人間を食べてくれるのでそっとしておいた」。濁流のように押し寄せる奇妙なイメージの群れ。anon pressは「これまで見たこともない作品を多くの人に届けたい」という思いでこれまで運営してきているが、本作がそうした作品の系譜の最前衛に位置づけられることは間違いない。謎のテキスト空間を体験せよ!(編・樋口恭介)