◆作品紹介
読み進めるごとにわからなくなっていくテクストというものは一定数存在する。過度な難解さや荒唐無稽さなど、その多くは人間の認知限界を振り解こうとするエネルギーによるものだが、岡田はいわば認知とダンスをするかのように、あるいは認知の波打ち際で遊ぶように、テキストを進めていく。見え隠れすることばの群は雲間から差す光に似て、それを追っていると、不意に生々しいイメージに手を握られる。岡田のテキストそのものが、そこではムードメーカーとなっている。いつかの日、あなたは思い出す。いくつものふくらはぎをぶつけていたことを、歯を盗んでいたことを、落下をかゆみとして感じていたことを。(編・青山新)