◆作品紹介
西暦3000年、誰もが仮想空間に住まうようになった世界。そこにも依然として彼らは存在した。極道。ピクセルの血と硝煙を撒き散らし、切っても切れないブロックチェーンで結ばれたアウトローたち。考えてみれば彼らほど、契りの似合う者もいないだろう。改竄不可能な契約で満たされた世界。それはどこまでも透き通ったスマートなものではなく、むしろ仁義が支配する修羅の道にこそふさわしいのかもしれない。このようにして本作は、Web3やDAOといったワードが跋扈するわたしたちの世界から華麗に道を踏み外してみせる。ベタすぎるほどにベタなヤクザ映画プロットと、これでもかと乱舞するルビの快感に導かれるまま、奇妙に歪んだ未来の極を駆け抜けてみてほしい。(編・青山新)