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平大典「80 Years Old Young Man」

平大典「80 Years Old Young Man」

◆作品紹介

老いは生にとってのバグではない。若さこそが生にとってのバグなのだ。若さ、そしてその頃の思い出。それは決して希望などではない。それは誰しもが必ず通過するとともに、一度通過してしまえば死ぬまで剝がれることのない、最も古い呪いである。本作は、八十歳の孤独な男が、電子空間に蘇った二十四歳の自分を愛し、羨み、憎み、ついには一六〇歳の肉塊へと処刑するまでを描く、自己愛の解剖台だ。青春は美しい記憶ではなく、老いた現在を殴り続ける暴力装置だ。男は笑う。そこにあるのは勝利ではない。呪いが約束された未来との訣別だ。(編・樋口恭介)

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