◆作品紹介
bioにあった「Cyberpunk/Goth」という並びを見て、ニック・ランドが「CyberGothic」という異常論文を記していたことを思い出したわたしは、なんとなく翻訳の提案をし、なんとなく交流を開始した。それから長い間、そのミステリアスな素性と対峙してきたわけであるが、きどさんと向き合っているといつも、己と向き合っている感覚に駆られてしまう。それはCyberpunkについて考えることで有限の身体(への恐怖)について問われることや、Gothについて考えることで無限の外部(への恐怖)について問われることに似ている。そして――『FFEEN vol.2』所収の幻想小説「▲▼」でJ・G・バラードの鏡像を垣間見させてくれた彼女が――また一枚、巨大な長鏡を衝立てた。(編・永良新)