loading

黒津灯幼「皇帝を殺す」

黒津灯幼「皇帝を殺す」

◆作品紹介

アクルトさん(黒津さんのことです)の作品はどれもそうなのだが、特徴的なのは「チンポ」という記号の操作方法だ。成長・権力・去勢・弱点・武器、従来「ファルス」として過剰に意味を担わされてきたそれを、彼は「チンポ」と呼び直す。それによって、記号から意味を剥ぎ取り、記号を文字通りの記号のままに捨て置いてしまう。あらゆるファルス的な象徴が「チンポ」という語彙に過剰集約された結果、「チンポ」という無意味な音でしかない音とともに無意味に向かって反転する。その結果何が残るか? ただ無意味な記号がガラクタのように集積する、岐阜という空洞だけが残る。JR岐阜駅前の金の信長像、ほんといつ見てもすごいんだ。彼はいつも、そういう岐阜っぽさを描いていると思う。(編・樋口恭介、タイトルイラスト:風間阿槻)

この続きは有料会員限定です。
ログインまたはご登録、プランをご確認ください。